歩いて楽しいミュージアムタウン・プロジェクト「ART GUSH」

2019.03/大阪府和泉市

2017年に策定された 和泉市久保惣記念美術館を中心としたまちづくり構想の一環として行う、パブリック・アート制作・設置事業のプロポーザル(企画提案型競技)に参加。株式会社一八八とのJVで企画・総合プロデュースを担当し、一等を獲得した。

市が最後まで固執した「ポピュラーな作家による立体作品」というオーダーは二等の事業者(松本零士氏と弘兼憲史氏にデザインを依頼した立体作品)に任せて切り離し、私たちは「あふれだす」=“GUSH”をコンセプトとして、最寄駅からの約2kmの道のりに、美術館のコレクションをモチーフに30組のクリエイターがリライト(再描画)した壁画を制作。ただ単にオブジェを制作・設置するだけではなく、「美の物語たち」が町にあふれだすことで、町を周遊しながら美術館に至るアクティビティを生み出すパブリック・クリエイション「ART GUSH」を提案、これを実現した。

参加したクリエイターは、広告業界やアートシーンなどの第一線で活躍するプロを始め、障がいをもつアーティスト、イラストレーションを学ぶ大阪芸術大学の学生、和泉市出身・在住のデザイナーやイラストレーター、市内のアート教室に通う子どもたちを含む、関西所縁の多様なクリエイター30組。北斎や写楽、モネやゴッホなど古今東西の芸術家たちのメッセージを自由に解釈し、新しい命を吹き込まれた作品たちは、見慣れた日常風景の中に町の価値を再発見させてくれる。公共のクリエイションによって、市民が町への愛着や誇りの気持ち=シビックプライドを醸成することを試みたプロジェクト。


プロデューサー:山本 あつし(ならそら)

アート・ディレクター:北窓 優太(188corporation)

グラフィックデザイナー:中村 佳苗(188corporation)

WEBデザイナー:大槻 紘睦(188corporation)

記録写真:黒岩 正和

壁画施工:株式会社日本ビッグアート

エグゼクティブ・プロデューサー:村上 美香(188corporation)

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